長寿番組の終焉に思うこと

みなさんこんにちは、

川越市六軒町にある就労継続支援B型作業所明日のタネのmです。

最近ではテレビの影響力が下がったと言われて久しいですが、

よく見ていたなー、終わっちゃって残念だなーという番組はありますか?

私の場合、NHKで放送されて大ヒットした歴史番組「その時歴史が動いた」ですとか、

最近また始まって嬉しい「プロジェクトX」、

最近終了した「ブラタモリ」民放ですと、

私が中学生の時からやっていた「世界一受けたい授業」もよく見てました。

将棋の天才藤井八冠はブラタモリが好きだったらしいので、残念に思うかもしれませんね。

いろいろ印象的なものもあったので、今回はこれを語ってみましょう。

「世界一受けたい授業」に関しましてはさまざまな雑学、知識を紹介すべく、

全盛期は日本どころか世界中から著名人を呼んで講義をしていたのを覚えています。

当時(2006年前後)何回も子供に見せたい番組アンケートで一位を取り、

講師にメジャーリーガー松井秀喜さん、海洋学者のさかなクン教授、

数学者秋山仁先生、元ソビエト連邦指導者のゴルバチョフ氏などなど、

全盛期は誰でも知っているゲストや「時の人」がしばしば呼ばれていましたね。

この番組は非常に長く続きましたが次第にビッグネームを呼びづらくなり、

番組としての体力がなくなった形になるのでしょう。

しかしそうなりつつも19年以上放送が続いたのはそれだけでもすごいことだと思います。
まぁ、思い出深い民放の番組を聞かれると、民放では私はこの番組の名を挙げるでしょう。

さて、NHKですね、「プロジェクトX」はやらせ問題などがあり、

いろいろ騒動もあった番組なのですが、

2000年代の、今となっては古い番組ですが一度灰になった日本国を、

たくさんの技術者やサラリーマン、経営者に各種公務員など、

みんなで建て直すヒューマンドラマが大変面白い番組でした。

日本人の活動に焦点を当てた回もあり、

今でも覚えているのはチェルノブイリ原発事件が起きた時、

はるばるベラルーシまで赴いて、

甲状腺がんに侵された現地の子供達を必死で治療した医師、

あさま山荘でテロを起こした連合赤軍の抵抗に、鉄球破壊作戦を行った作業員、

および命をかけて鎮圧に向かった機動隊員たち。

彼らは視聴者にその名前を覚えられることはないでしょう。

しかし、その功績は決して埋もれるものではありません。


新・プロジェクトXでは私の見た回では、

スカイツリー建設物語と平成初期のガラケー開発秘話が放送されていました。

番組は国営放送だけあってしっかりできていますが、

前みたいにやらせはご勘弁願います。

こちらは期待しているのですから。

是非とも失われた30年の中で、必死にあがいた無名の戦士たちの活躍を知りたいところです。

次はブラタモリにしましょう。

色々な地域をタモリさんたちが訪れて、

郷土の学者さんですとか関係者の方と触れ合い、

番組からの「お題」を解いていくスタイルの番組でした。

この番組を見ていて何がすごいかというと、凄まじいまでのタモリさんの知識です。

特に歴史、地学、鉄道のあたりの分野は専門家並みだと思いました。

ちょっと前までいつもお昼になると、

ゲストと一緒にバラエティーに出ていた方とはとても思えません。

賢い人は大体なんでも知っているし、

何をやらせても上手くできるんだなぁ、そう思わされました。

タモリさんもご高齢なので、

見ていて歩くのが辛そうに見えることもあったので、

番組終了もやむを得ないとは思います。

ただ、もしできるのであれば単発番組として復活を期待したいですね。

私のお気に入りは(擬似)南極の回です。

地理歴史地学と大変勉強になるので、過去の放送回を有償でもいいので、

また視聴できるようにしていただけると文句なしです。

最後です。「その時歴史が動いた」

この番組は9年続き、世界史日本史を問わず、

歴史のドラマとなった「その時」を専門家による解説を交えながら解き明かしていく番組です。

義務教育、および高校教育を受けた皆さんが、

歴史の授業で必ず習うテーマをもっと深掘りして扱います。

坂本龍馬、織田信長、ジャンヌダルク、新撰組などどこかで習う歴史上の人物や、

本能寺の変や赤壁の戦い、四面楚歌(垓下の戦い)などの事件、戦いを多く扱いました。

父には散々言われましたが、この番組の9年の放送期間の間に、

私はすっかり文学部史学科進学を決めてしまいました。

最終的な私の専門のローマ帝国末期は帝国が、

内部でぐちゃぐちゃになっていて、

番組にするのが難しいしテーマに適さないと判断されたのか、

その周辺の時代や事件、人物について放送されたのを見たことがなかったですね。
やっぱり視聴率取れそうにないものを扱ってもメリット少ないですからね。


そうそう、この番組は人気があったので、コミック版がけっこう販売されました。

戦国時代、三国志、古代ヨーロッパ史、 戦後日本史の巻は買った覚えがあります。

単価はやや高めでしたが、高校歴史の教科書よりも内容が深い巻もあり、

購入して損したと思ったことはありません。

嫌われがちな人物ですが、鎌倉時代の後白河法皇は傑物だと思いましたね。

などと私の見ていた長寿番組のヒットから終わりまでをなぞってみました。

新プロジェクトXがどうなるか分かりませんが、

タモリさんや堺正章さんなどキャストの高齢化を眼前にすると、

名残惜しいですが、こちらに関してはやむを得ないと言わざるを得ません。

長く楽しませてくれてありがとうございました。

これだけは申し上げておきましょう。

今はYouTubeの時代ではありますが、それもいつまで続くかは分かりませんし、

テレビ局に力があった頃は気合いの入ったドキュメンタリーやドラマはたくさんありました。

近年ではサブスクという新勢力もありますから、

映像作品の未来はますます読めなくなっていると言えるでしょう。

そうした時代でも過去のテレビ番組、

特に人気作品はいまだに価値があるものも少なくないので、

可能な範囲でライブラリ形式で取っておいて欲しいとは思います。

トリビアの泉など面白いと思っていた番組はたくさんあるんですが、

全部挙げるのも多くなるので、これくらいにしましょう。