近代日本競馬の結晶と呼ばれた馬

みなさんこんにちは。川越市六軒町にある、あしたのタネ川越六軒町のYです。

5月も後半に近づきそろそろ梅雨の気配がしてきたころですが、競馬界では競走馬にとって一生に一度だけの晴れ舞台日本ダービーが26日に控えてたりしますので今日は競馬に関するうんちくなど語ってみたいと思います。

タイトルにある馬はたぶん一度は名前を聞いたことがあるであろうディープインパクト号のことです。ディープインパクトの父はアメリカのダービーであるケンタッキーダービーを勝ったサンデーサイレンス、母はドイツのG1を勝ったことがあるウインドインハーヘアという血統の馬です

サンデーサイレンスは競走成績は超一流で普通なら米国で種牡馬入りするのが普通ですが、その気性の荒さと血統背景や体形的特徴から高評価とは言えず、日本の社台スタリオンで種牡馬入りします。そうしてやってきたサンデーサイレンスですから日本でもあまり馬産地からの高評価をもらえず初年度産駒の競走馬としてのデビューを迎えます。そうしたらサンデーサイレンス産駒はこれまたすごい勢いで走りまくり競走馬の父のランキングであるサイヤーランキングで何年も1位を取ります

母のウインドインハーヘアは母系の血統にハイクレアという故エリザベス女王が所有していた名牝がいるくらい。また、G1勝ちとはいえドイツのG1勝ちですから評価はあまり高くなかったようですので、売却を検討されていたところで日本に輸入されることになります。その時輸入を決めた理由としてサンデーサイレンスと掛け合わせるとよさそう。という理由があったそうです

そんなこんなでサンデーサイレンスとウインドインハーヘアは配合されて生まれてきたのがブラックタイドです、この馬はサンデー産駒で素質馬として期待されて3歳の時の重賞を勝ったりしましたが、それ以降の成績はあまりぱっとせず5歳まで走って引退します。

そんな兄を持ち同じ血統背景で翌年生まれたのがディープインパクトです。サンデーサイレンスは前年に亡くなってしまったのでサンデーサイレンスのラストクロップ(最後の世代)の牡馬でした。

ディープインパクトはサンデーサイレンスの子供にしては小さく、性格もおとなしかった。ということもありセリではほかに上場したサンデーサイレンスの牡馬は軒並み1億円を超える値段で競り落とされていくのにディープインパクトは約8000万という値段で競り落とされました。これは破格の安さともいえると思います。

そんなディープインパクトも成長して2歳を迎えますがのちの主戦になる武豊騎手もブラックタイドの弟だしそれなりに走るんじゃないぐらいの軽い気持ちでディープインパクトに乗ったらその乗り味はすごいを超えてやばいぐらいだったそうです。

そういった期待を背負ってディープインパクトはデビュー戦で楽勝でした。その年の有馬記念後の井崎脩五郎氏は今年のベストレースを聞かれたところ先週の新馬戦を上げ、この馬はとんでもないよと笑いながら言ってたそうですがまさかのディープインパクトのことを見抜いてたのでこの人はすごいなと思いました。

3歳になって以降は周知のとおり素晴らしい活躍を見せもはや社会現象になるぐらいの活躍を見せてくれました。菊花賞のときに馬場鉄志アナウンサーがディープインパクトがゴールする際に「世界のホースマンよ見てくれこれが日本近代競馬の結晶だ」と叫んだところからタイトルを取らせていただきました。

実際に考えてみると米国のケンタッキーダービーを勝ったサンデーサイレンスと欧州の名牝の血を汲むウインドインハーヘアとの子供ですのでこの表現もしっくりくるのかなと思います。

その後はディープインパクトはサンデーサイレンスの後継種牡馬として活躍しイギリスのクラシックを輩出するなど世界的に大活躍をして2019年に亡くなりました。しかしその血を受け継いだ競走馬が世界のビックレースを勝ちまくってくれると信じているといったところで今回の話は終わりにしたいと思います。