King of Youtube日本に発つ

みなさんこんにちは、川越市六軒町にある就労継続支援B型事業所あしたのタネ川越六軒町のmです。

昨今ではYouTubeを介して生計を立てる、もしくは家計の足しにするYouTuberの方も存在感を高め、生活の一部になっている方も増えたかと思います。
皆さんがイメージするトップYouTuberは誰ですか?HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんでしょうか?

確かに彼らはチャンネル登録者数1000万オーバーのビッグユーチューバーではあります。しかし、ワールドワイドを意識して配信されているわけではないですし、仮に英語文化圏で配信できたとしても彼らのノリが通じるかわかりません。世界に目をやると、チャンネル登録者数一億超えの凄まじい個人ユーチューバーを、調べる限り私は2名確認しました。(インドにはたくさんいますが、グループYouTuberが大半です)アメリカのハンドルネーム、Mr.beast氏(メインチャンネル2億8000万)とスウェーデン出身の1億1000万人級YouTuber ピューディパイ(PewDiePie)氏です。

どちらも途方もない数字を持つYouTuberですが、このうち、ピューディパイ氏は2019年、Mr.bearst氏よりも先に世界で初めて登録者一億超えを達成し、YouTube運営から(レッドダイヤモンドの盾)を送られました。そして、ゲームチャンネルとして世界一の登録者を持ち、king of YouTube と呼ばれる存在になったのです。やはりというか、企画力は大切ですが、英語で配信できるというのは、YouTubeの世界でも大変強いようです。
現在YouTubeでは10万人登録者がいて、継続的に投稿して、フォロワーが見てくれていれば月大体100万円の収入が入る(銀の盾も貰えます)らしいです(もちろんその時の経済状態によって変動しますが)こんなに桁外れにいれば登録者1億人全員が見てくれなくとも、ちょっとしたセレブ並みの生活ができるのかもしれませんね。その分動画一本の重みが凄まじいですが。ちなみに現在登録者世界一のMr.beast氏は政界に興味があるとか。近い将来YouTuber出身のアメリカ大統領が生まれるかもしれません。

話を戻します
King of YouTubeことピューディパイさんはどのような人物なのか?彼はスウェーデンの裕福な家庭に生まれ、国内最難関の大学に進学するもなじめず中退、その後はまだ収入にならなかったYouTubeに投稿を開始、しばらくホットドッグ売りとの両立状態が続きますが、2013年インターネット回線のいいイギリスに移住、そして2019年、以前から関心があった日本行きを決心、コロナで足止めを喰らいましたが現在ではコロナショックが収まったので、2022年日本に移住してお子さんもおられます。
彼が日本に移住するきっかけのひとつとなったのは太平洋戦争中に日本人を分析したベネディクトの「菊と刀」であると言います。
日本のアニメや漫画は有名ですが、この人の場合太宰治や三島由紀夫のようないわゆる(今となっては)古典文学からシュタインズゲートのような外国では比較的マイナーな作品、そしてデスノートやナルトのような超有名作品までしっかり全部押さえているのがすごいと思います。(彼曰く、進撃の巨人は子供向けだそうです)

 余談ですが私は最近のテレビにはびこる日本凄い!系列の番組には一言苦言を述べたいと思います。そもそも彼のように納得して日本に来た人だけ受け入れればいい、そこに下手な自国礼賛や過度な宣伝は必要ありません。はやるものは放っておいても流行るし廃れるものは自然に廃れる、国家も似たような推移を辿るであろうから無理にうちの国はすごいと宣伝することには何の意味もない。そうした番組の企むことは炎上系YouTuberと変わりません。実際、ピューディパイ氏は日本の会社のブラック労働に関しては否定的です。日本の社会問題に目をつぶり自国礼賛をするのはおかしいと私は思います。

しかしながら、日本はサブカルチャーにおいては文句なしに拍手を送れると思います。ピューディパイ氏のような世界的インフルエンサーが自ら来るということは、様々なジャンルを先の時代のエンターテイメントの先達たちが想像を絶する労苦の果てに開拓していった結果の恩恵と言えるでしょう。そこは、日本の持てるソフトパワーの力の良い点です。
日本のサブカルチャーを発展させた手塚治虫先生などのビッグネームから無名のアニメーターまで、そうした人々には感謝しなければいけませんね。 

さて、ピューディパイ氏は最近では子育て動画や旅行動画(OkinawaやSendaiなど)および何気ない自分の日常動画をアップしているようですが、日本人は有名人を見つけて騒ぐということをしない、そもそも日本に自分を知る人が少ない、などの理由から快適に生活できているようです。しかし何気ない子育て動画や旅行動画でも200万再生行っていました(当然撮影するときの工夫、スタッフの技術協力もあるとは思いますが)から伊達に King of YouTubeの名を与えられていないとよくわかります。

日本を代表するYouTuber HIKAKINさんはスーパーの店員をやりながら、ピューディパイさんはホットドッグ売りをやりながら、収益がどうなるかわからないYouTubeをやり続けました。規模は違えど、どことなくこの2人にはいくつかの共通点があるように思います。
先見の明という点では確実に似たようなものを持っていると言えるでしょう。

YouTuberはしばしば子供たちのなりたい職業ランキング上位に取り上げられますが、決して楽な職業ではないと思います。卓越した企画力や他のスタッフの協力、動画編集のスキルなど、求められるものはたくさんあるように私には見えます。ゲーム実況にしてもガイドライン上でメーカーが実況を許可しているか、フォロワーに受けるタイトルか、など考えなければならないことはたくさんあります。見るのは簡単ですが、自分がYouTuberになるには結構なハードルがあるでしょう。

記事が長くなってきたので、ここらで今回は切り上げましょう。若干無理矢理で申し訳ありませんが。
わざわざ日本の食文化、カルチャー、慣習を勉強して日本に現れたYouTubeの巨人、King of YouTubeの日本での人生に平安の続く事を願います。

今回は自分でいうのもどうかと思いますがテーマが変わり種です、よろしければご覧ください。