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日本歌謡史と鬼才、中島みゆきの軌跡
みなさんこんにちは、川越市六軒町にある就労継続支援B型事業所あしたのタネ川越六軒町のmです。
今回はタイトル通り中島みゆきさんを取り上げたいと思いますが、その前に日本音楽の現状や思い出を語らせていただきたく思います。
最近では音楽のサブスク配信サービスなども整備され、若い人でも昔の名曲に触れることができるようになりましたが、皆さんには「こんな名曲初めて知った!」という驚きはありますか?
思えば私が人生で最も多感な時期を過ごした平成中期にはB’zのお二人やMr.Childrenの皆さんや、安室奈美恵さん、宇多田ヒカルさん、浜崎あゆみさんなどが音楽会を彩り、平成後期になると秋元康さんプロデュースのAKB48グループ、および「坂道グループ」が流行っていたのを思い出します。
令和に入ってからですと、米津玄師さん、AdoさんやYOASOBIのお二人が頭角を表しているようですね。才能ある人々が次々に表舞台に出てくるのはいつの時代も実にめでたいことです。
時代が戻ってこれが昭和になりますと、もはや伝説の人のようになっておられますが、美空ひばりさんの活躍は現代日本音楽史に残りましたね。「真赤な太陽」などは私は大好きです。しかし、あえて邦楽でマイベストシンガーを決めるとしたら、男性では吉田拓郎さん、女性では中島みゆきさんになるでしょうね。ご両名の曲は子供の頃父の運転する車内でよく聞きました。双方共に大量の名曲を発表し、デビュー以来三元号を渡り歩く文句なしの天才です。
今回の記事の主人公、中島みゆきさんの日本歌謡界への貢献はあまりに大きく、紫綬褒章などすでにたくさんの賞を受賞していますが、その名声に違わず活躍を続け、最近ではNHK番組「プロジェクトX」の主題歌で有名な「地上の星」がみゆきさんのYouTube公式チャンネルでついに再生回数一億回を超えました。まさに偉業です。
売れている女性シンガーさんのことを歌番組などでは「歌姫」と表現することがありますが、みゆきさんの場合は歌唱する雰囲気が荘厳で、「女帝」の二つ名のほうがふさわしいと私は勝手に思っています。なんというか、曲に秘められた音楽性が極めて強力な個性として表れているように感じられ、音楽家としての哲学がその詩にあるように見えます。みゆきさんはデビューする前に北海道の大学で国文科を専攻し、学業のかたわら行っていた音楽活動ですでに北海道では有名なシンガーとなっていたようです。これを知った時、なるほど、と思わされました。もともと才能があったのを大学在学中のさまざまな活動でさらに掘り下げていったのでしょう。
みゆきさんの楽曲は大きな特徴として歌詞が重い曲が多いのですが、それゆえシリアスなドラマの主題歌に使われることも多く、平成の大ヒットドラマ「ドクターコトー診療所」や「家なき子」などで聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか?
楽曲提供も盛んな方で、平井堅さん&スピッツの草野マサムネさんのお二人や研ナオコさんによる「わかれうた」のカバーなど、枚挙にいとまがない活躍を見せており、これはすごい!と唸らざるを得ません。
また、平成の初めの方(平成一桁あたり)の生まれの方だと、みゆきさんが手がけてアイドルグループ、TOKIOの皆さんが歌唱した「宙船」を覚えている人も多いと思います。これも流行りましたね、懐かしいです。
なお、これら楽曲は日本以外のアジア地域でもカバーされているらしく、ワールドクラスで通じる実力の方だと言えるでしょう。
そんなみゆきさんの楽曲では、選ぶのに迷いますが私は「空と君の間に」と「わかれうた」「糸」が特に好きですね。使われている語彙の繊細さが極めて秀でていますし、比喩の技法も一流で、誰にも真似できない天性の才能を感じます。洋楽の聴き過ぎで普段私は音楽を聴く時メロディ重視で歌詞はあまり傾聴することがないというクセがありますが、この人の詩は本当にすごいですね、聞いていて自然と耳に入って来ます。
どうしても洋楽ばかり聴いている関係で邦楽の記事を書くのは私は初めてで、みゆきさんの優れたる所以をうまく表現できているか分かりませんが、そんな自分でもこの人は賞賛するしかない、それだけの魅力をお持ちの方と思います。
今回は日本歌謡の略史、および思い出と未だ衰えることなく活躍を続ける鬼才シンガーソングライター・中島みゆきさんの列伝でした。
名曲揃いなのでもし興味がおありでまだ聞いたことがないという方はぜひ片っ端から聞いてみてください。以上で本稿を終わります。
…まあ音楽の趣味がこの傾向なので、これまでの人生で何回か「もしかして昭和生まれ?」と聞かれたことがあります。