みなさんこんにちは、川越市六軒町にある就労継続支援B型事業所あしたのタネ川越六軒町のmです。

皆さんは洋楽を聴く時、歌詞カードを見ながら聴きますか?それとも曲のメロディを中心に聴きますか?正解はありませんが、メッセージ性が強い曲は和英両方を見ながら視聴するのがいいと思います。

ことに戦争など社会問題を扱う曲は、歌詞が過激になりがちで、特にベトナム戦争の時期のロック、メタルは現代では放送規制がかかってもおかしくない楽曲が多くあります、今回扱う「キング・クリムゾン」屈指の問題作であり名曲の「21世紀のスキツォイドマン」21st Century Schizoid Man(1969)はそういった曲の一つで、ひたすら戦争ばかり起こす諸外国の首脳を異常であると痛烈に批判した曲です。この曲は日本でレコードとして輸入された時、つけられたタイトルが差別的であるとして倫理上の問題に引っかかり、のちにCD化する際「スキツォイド」と言うように表現をぼかして販売されました。調べるとすぐわかってしまいますが。  この曲は4行詩かける3番までしかなく、7分あるうちの2分程度しかボーカルのシーンがないのですが、理不尽に殺戮命令を繰り返す首脳陣を3分で 「スキツォイドマン」精神病に例えています。純然たる戦争への抗議の歌なのですが、私はあまり反戦がテーマの曲に対して差別的であるとか、当事者への配慮のためアーティストがせっかく作り上げたものを潰すのはどうかと思います。この曲は差別の意図がないのですから。

この曲の中で 21st Century Schizoid Manと言うフレーズの締めが3回登場しますが、21世紀になっても頭脳に問題がある悪徳政治家はいなくならずに独裁や悪徳政治をつくりあげ、民衆を虐げる、そう言ったことの本質は変わることはないだろう、という事を強調したいのだと思います。この曲はベトナム戦争の影響でアメリカに厭世気分が漂っていた時代ですから、こうしたテーマの曲はたくさん作られました、ローリングストーンズのギミーシェルター イーグルスのホテルカリフォルニア そして曲としては異質ですが21世紀のスキツォイドマン、いずれも虐げられる民衆やアメリカの弱体化や激化する戦争など社会的テーマを歌っており、現代にも通づるものがあると思います。ロックやメタルは確かに歌詞が攻撃的かもしれませんが、キングクリムゾンにせよブラックサバスにせよ、メンバーが思いの丈を熱唱しているからこそ名曲が生まれるのだと思います。

キングクリムゾンの場合、プログレッシブロックの開祖として知られており、21世紀のスキツォイドマンなどはわずかな歌詞と長い間奏が特徴で、他の曲も比較的に長く、曲の内容もジャズが混ざったような前衛的な作品ですただ、この曲に反戦の歌詞を載せるのか?そう思いました。 今現在多発的に戦争が発生している関係上、聴くべき音楽だと思いますが、こうした反戦音楽は今だからこそ聴かれるべきだと思います。戦争で1番に死亡するのは政治家ではなく、軍人、それでもなく、市井の大量の市民なのですから