みなさんこんにちは、川越市六軒町にある就労継続支援B型事業所あしたのタネ川越六軒町のmです。

ジョン・レノンをリーダーにイギリスで結成された世界一のロックバンド、ザ・ビートルズ
メンバーの4人は結成の1962年から1970年の解散まで、幾多の名曲を発表し続けました。

彼らの曲は時期によってさまざまなカラーがあります。私はビートルズ前半のアルバムの最高傑作は7thアルバム「リボルバー」(1966)だと思っていますが、そのA面第一曲に収録されたのがタイトルにある「タックスマン」です。この曲は歌詞のブラックさが凄まじく、訳を見つつ一度聴いたら忘れられない一曲となっています。この曲は有名なビートルズのベスト盤、通称「赤盤」「青盤」からは漏れてしまっています(そのせいか知名度が体感でやや低いです)が、十分に名曲だと思います。リボルバー自体もビートルズというバンドの変化を感じさせるアルバムでして、「エリナー・リグビー」のようにこれまでにない暗めの曲も収録されています。


タックスマンの作曲作詞はジョージ・ハリスンです。ジョージの至らない部分についてはジョンが手助けをしたそうです。

この曲のテーマは税金!いつの世も全額が国民のために使われているとは必ずしも言えないものです。当時のイギリスは所得税の取り方が凄まじく、山のように稼いでも大半持って行かれるという地獄のような福祉国家への傾倒がこの曲を作り上げました。

一応弁護しますと、最終的にビートルズが大量に稼いだ外貨でイギリスはCTスキャンを発明できましたから、今の日本自民党のように身内でわけわからないことをやっていたわけではありません。日本政府は税金はしっかり取るのに、研究費にロクに回さないで愚かなことばかりやっています。これではオックスフォード大どころか中国トップ大学の清華大学にも勝てないでしょうし、地方国公立大学は資金難で悲鳴をあげる有様です。日本からいつまでノーベル賞が出るか怪しいものです。


話が飛びましたね、曲の概要は税務官の主人公がことあるごとに税金を取ろうとする、ストーリーとしてはこれだけです。
当時ビートルズは所得の95パーセントを税金に取られていたと言いますから強烈なカネのブラックユーモアが曲中で展開されます。
一部を抜粋しますと
「歩くんですか?なら足に税金をかけましょう
暖房が必要ですか?ならば暖房に税金を
座るんであれば、椅子に税金をかけましょう
亡くなる方の目の上のペニー貨幣も忘れずに
(当時のイギリスでは亡くなった人のまぶたにペニー貨幣を置く風習だそうですが、主人公はあくまで税金取りに執着します。)
20分の19とられるのが嫌ですって?
全部取られないだけ感謝なさい」
ここは、パーセントに直すと20が100 19が95パーセントになりますから、ビートルズが徴収された所得税を暗喩しているのでしょうか?

とまあ、最初から最後までカネ、カネ、カネ!
ビートルズメンバーの精神状態が不安になる一曲となっております。
これじゃあ漫画の「闇金ウシジマくん」状態です。
今日本では岸田総理が「増税メガネ」などと怒りを込めて揶揄されていますが、そのレベルをも超越した凄みがあります。この時期のイギリスには何があったというのでしょう。日本の場合、消費税こそそれほどではありませんが(北欧などは25%は当たり前のように消費税で課税されています)住民税、車検税など様々な方位から徴税しているので、最終的にたくさん取られますがいくらなんでも所得税最高95パーセントはやりすぎです。

しかし、当時のイギリスの不況、経済不安がザ・ローリングストーンズやレッド・ツェッペリンなどのロックバンドの誕生のきっかけとなったとも聞きますから、パンドラの箱というか、希望が残されているようにも見えます。現に1960-1970年頃は名バンドが林立し、まさに黄金期を迎えていました。たくさんお金を取られた当時のイギリス国民の皆さんには気の毒ですが、音楽という面からこの時代のイギリスを見ると、結果だけ見れば決して悪い時代ではないかもしれません。

イギリスロックに興味がない方も、ビートルズの赤盤青盤やレッド・ツェッペリンのマザーシップなどのベスト盤からでもいいので、ぜひ、聞いてみてください。ツェッペリンの場合、4thアルバムだけでも十分に価値があります。興味のある方は是非。

ビートルズだとリボルバー、マジカルミステリーツアー、ホワイトアルバムは私の大好きなアルバムです、ベスト盤に入らない名曲がたくさんあります。

古いと言わず、ぜひ好奇心をもって、レジェンドバンドの足跡に触れてみてください。

今回のブログは以上です。お読みいただきありがとうございました。