みなさんこんにちは、川越市六軒町にある就労継続支援B型事業所あしたのタネ川越六軒町のmです。

皆さんも日々生活していて「何か最近、特に事故や事件、人手不足など、暗いニュースが増えたな...」と思うことがあると思います。(そうは言ってもマイナスばかりではなく、AIなどのテクノロジーの発展は、私たちに大きな恩恵を与えてくれますが)。
 先に挙げた不穏なニュースの一例として最近問題になっている道路の陥没などのインフラ崩壊の事案は、物流のみならず私たちの身の安全と言う意味でも暗い影を落とします。ここ川越にも、老朽化したインフラ設備があり、修繕が追いつかないということで、決して他人事とは言えなくなってきています。

これらに付随する社会問題を総称して、メディアなども「2025年問題」と呼称しています。
今年は戦後80年の節目の年でありますが、同時に戦中戦後に生まれた、いわゆる団塊の世代が、皆75歳を超えていっそうの高齢化が進む年でもあります。

わたしたちの世代と比較して、この世代の人々は人数が圧倒的に多いので、万一認知症になってしまった場合や体が自由に動かなくなってしまった人が大量に現れた時、医療機関もその対応に追われパニックになることが今後容易に予想されます。

加えて、高度経済成長時代に作られた、まだ使える範疇にあるが、黄信号と言える状態にある社会インフラ設備の維持にも支障が生まれ、人口減と高齢化によりそれら設備が崩壊することがあれば、修復ができなくなっていくでしょう。

他のニュースを見ても、タクシードライバーや物流スタッフが不足してモノ、カネ、ヒトの移動に問題が発生したり、電車やバスの本数が減ったなどの報道を見聞きした方も多いかと思います。問題はそれだけにとどまらず、若年層への国民保険料負担の増加、各種増税など極めて好ましくない結果を招いています。

また、買い物をしていて、おや?と思わされることは多々あります。
例えば、私も書店にはよく行きますが、本の定価がかなり高くなっていて驚かされることも少なくありません。その上、ひどい時には明らかに旧版の本をそのまま売っています。(内容が変わる政治経済や地理系統の本でこれはまずい)
こうした現象は、ここ数年で言われはじめた流通危機が寄与している問題であると私は思います。しかし代替を担う電子書籍もそこまで安くない上に読みづらいので、電子書籍リーダーだけのせいではないとも考えます。
これら諸問題を総括すると人手不足、もしくは環境保護の観点か、紙の本のコストの問題か、原因はさまざまで多元的なものでしょう。
こうしたさまざまな社会問題を踏まえてか、世界中の企業でAI、ITだと音頭をとっていろいろと動いています。しかしインフラ崩壊や物流危機にAIが対応するのも限界があります。結局は人の手が必要になる分野は大量に残るでしょう。
私にとっては教科書の世界の話ではありますが、昭和の時代にあったというバブル期などに存在した人生の規範というべき従前の生き方が変わりつつある現代社会を生きる日本人には、一人ひとりに「生活が激変していく不便な世の中において、おのおのは何をするべきか」という答えのない問いがつねに投げかけられていると私は思います。

本稿は以上です。我々日本人はその大半が、世界一の高齢化率だと言われる国で生活しています。こうした事実から目を背けて考えないでいるのは簡単ですが、そうなりますと未来の展望はますます暗くなってしまうでしょう。

参考文献 
河合雅司著 未来の年表2 (人口減少社会であなたに起きること)講談社現代新書 2018年初版発行

河合雅司著 未来の年表(人口減少日本で起きること) 講談社現代新書 2017年初版発行

⚪︎2冊ともコロナショック前の本ですが2025年においてもその価値は失われていないものと思います