みなさんこんにちは、川越市六軒町にある就労継続支援B型事業所あしたのタネ川越六軒町のmです。

さて、みなさんはクイズ番組はお好きでしょうか?私は平成一桁の時代に坂東英二さんが司会をやっておられた「マジカル頭脳パワー!」ですとか、故、みのもんたさん司会の「クイズ$ミリオネア」などはよく子供の時に見ていて、テレビの前で自分の予想した答えが正解だとつい嬉しくなる、そんなクイズ番組は好きでした。何となく、程よい難易度の問題でありながら、自分の知性も磨かれた気になる。そんな番組が好みでした。
しかし時代の変化とともにクイズ番組の問題もヒートアップします。最近終了した「東大王」などは、のちに教育インフルエンサーとなる時の人、河野玄斗さんをはじめ多くの難関大学の学生を集めて、まさに誰が解けるのかというレベルのカルトクイズというべき出題をしており、われわれ一般人には到底理解できない問題が多く見られたのが特徴的な番組でした。新鮮さはありますが、その難易度のために大衆向けかと言うと疑問が残る番組でもありました。
こうした旧来のものとは異なるクイズ、そのような番組が流行ったのにもスマホとAIの発展は一枚噛んでいるでしょう。歴史であれ数学であれ、今のスマホは賢いので、答えが気になっても検索をかければ大体の知識は簡単に得られてしまいます。そのため「物知り」であることがその人のステータスになる時代は、一昔前よりはなくなってきているように思います。それがクイズ番組の難易度のインフレを招いたのではないかと感じました。一問一答的な知識は誰でも得られる、そのような時節が現代というものだと私は思います。

そのためか世の中も従前のマニュアル的知識より人間独自の柔軟な知恵という考え方が優先されるという傾向はすでに大企業のホワイトカラー業務の削減に現れています。(コールセンターもAIチャットに代わってきましたね)かと言ってカルトクイズ的な高度な知識が必要とされなくなり、代替としてAIやその他機械に知識を丸投げできるかというと、私は人間としての知識の研鑽は未だ必要だと思っています。一にまだAIが出力するデータに誤りがあることも少なくありませんし、仮に完璧なAIが生まれたとしても、それが使えなくなったときに人間がしっかり勉強していなければ、そうしたアクシデントに対応できなくなってしまいます。

また、その回答は本当に正しいのか?というファクトチェックができなければ、人間は機械の言いなりにいい加減な事を信じるようになりかねません。ただし、AIが持つさまざまな力は高齢化と人口減が進む日本などではありがたい技術なので、そこは私は否定していません。
ただ、インフラ整備や建設などブルーカラー関連の知識や仕事などは人間にしかできないことなど万能にはなり得ないと言いたいだけです。
ゆえにAIはAIで用法を考えて開発を進めて、人間は人間で別個に知の開拓をする必要があると私は思います。

幸い今の様々な学術書物は学生や新人社会人が読んでもためになるものが多いです。本稿をお読みの皆さんも、AI時代を生き抜くための知識や知恵の探究に挑んでみませんか?
これからの時代、人間ならではの独創性を磨くことは、我々にとって大いなる糧となるでしょう。最近の世の流れでは理系偏重傾向も見られますが、文系の価値がなくなるかといえばそうとも思いません。しっかり勉強していれば理系も文系も等しく収まる枠はあると思います。

ちなみに私は高校生の頃ダメだった数学を現在中学生レベルの問題からやり直しているところです。昔は拒否感を覚えた学問であっても、大学入試の呪縛から解き放たれてから触れて見ると、案外面白いものですよ。ともに得難い学を会得し、いつの日か人々が人間としての独自の考え方を開花させることができれば、AIと人間とで互恵関係を築き、未来をより良いものにすることができるかもしれません。

これをお読みのあなたは、どのようにAIを使い、どのように人間として成長したいと思っていますか?また、AIが築く未来は、いかなるものと空想していますか?